小説のように日本語中心の組版では自然で美しさも感じますが、英数や欧文の記号類が多用されるとなんとなくまとまりに欠けてしまいます。それが縦組となると工夫されているなとは思いますが、あまり読み易いとは言えません。
まず数字ですが、1桁は全角中央に、2桁は半角横並び、3桁以上は全角たて並び、更に漢数字も平行又は混植されたりしています。英字の場合は、大文字は縦並び、小文字を含む単語やメールアドレスなどは右へ90度回転させ、それらが組み合わされ首を振って読むことになりかねません。
記号や合字となると考え込んでしまいます。
見かけた例ではコロン(:)でこれを縦組にすると横に水平に2点が並び、これはコロン?となってしまいます。
もうひとつは、ナンバーという全角の合字で(No.)これを縦にすると下に数字がきて、やはり違和感があります。
このように本来横組に適している文字等を縦に組み込むとどうしても無理があるように思えます。
最新の情報誌等はやはり横組の方が素直で読み易いのでは…。
「TYPE C4」のフォントは横組に適した設計に基づいてデザインされ欧文ともうまくフィットします。